チーティング法(Cheating)とは、体の反動を使って限界回数を強制的に2~3回以上増やすトレーニング法で、ウイダートレーニング原則のひとつです。
リバースグラビティ法も反動を使ったやり方でしたが、リバースグラビティ法(エキセントリック)ではいつもより高重量で行うのに対し、チーティング法はあくまでやり方や重量は従来と同じで、セット終わりの限界がきた最後に反動を使って回数を増やすという方法です。
トレーニングについてしっかり理解している中級者以上の人が使う方法なので、まだ基本フォームができていない初心者のうちは安易にチーティング(反動)で行うことはよくないです。
見よう見まねで力ずくで反動を入れたトレーニングをしても筋トレの効果はなかなか出てきませんし、ただの肉体労働で終わってしまったり体を傷めることも起こしかねません。
まだ筋肉もついていない人がチーティング(反動)を使ってバーベルカールをやっている姿はジムでよく見かける光景です。
しかし、それは算数ができない人が方程式を解こうとするのと変わらないことです。
筋トレで行うチーティングの存在理由やメリットを知らずにチーティングばかり使っていても、体が疲れるだけで筋肥大にはつながりません。
チーティングのCheatとは、元の意味は「不正手段、いかさまをする」などの意味を持ちます。つまり反則だということですね。
基本フォームから外れて反則技を使うということです。
ずるをしてまで反動で行うのは、それなりのメリットも多いのです。
中級者以上でチーティングを取り入れる際は、必ず限界回数までやったセットの終わりにチートを入れるようにしてください。
チーティング法トレーニングのメリット
●行うトレーニング種目の回数を強制的に2〜3回以上増やせるのでより刺激を多く与えられる
●そこまで難しい技ではないので中級者以上なら追い込む時に気軽に取り入れられる
●筋肉のカット(セパレーション)を出せる
●筋肥大の停滞期に使うと効果的な方法の1つ
チーティング法トレーニングのデメリット
●プレス系、スクワット系は無理な技だ。
●初心者には向いてない
●チーティングに慣れすぎてすべてのトレーニングにチーティングを入れるクセがつく可能性がある
チーティング法トレーニングのコツやポイント
●主にローイング系、プルダウン系、カール系、プレスダウン系、エクステンション系に向いている
●プレス系、プルオーバー系、スクワット系にはあまり向いていない
●筋肥大、筋持久力アップを目指す人に向いている
●筋肉のカットを出したい人にも向いている
●追い込む技で精神力も強くなる
チーティングを入れる前は基本フォームでやれることが大前提です。限界までやったセットの終わりに「…!あと3回!!」と自分に気合を入れてやる時だけにしましょう。
【動画で確認】プルアップをチーティング法を使って追い込む方法
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チーティング法で効果を上げられる種目と向いていない種目の例
大胸筋を鍛える場合のチーティング法
活用できる種目
ほぼありません。
広背筋を鍛える場合のチーティング法
活用できる種目
•バーベルベントオーバーローイング
•ラットプルダウン
•ワンアームダンベルロウ
•シーテッドロウ
•プルアップ
•インバーテットロウ
など
三角筋を鍛える場合のチーティング法
活用できる種目
•サイドレイズ
•リアレイズ
•フロントレイズ
•アップライトロウ
など、主にレイズ系の種目に有効です。
上腕二頭筋を鍛える場合のチーティング法
活用できる種目
•バーベルカール
•ダンベルカール
•ハンマーカール
など、ほぼ全種目チーティングを取り入れることが可能です。
上腕三頭筋を鍛える場合のチーティング法
活用できる種目
•ケーブルトライセプスエクステンション
•ケーブルトライセプスプレスダウン
•ダンベルキックバック
•ダンベルトライセプスエクステンション
•バーベルトライセプスエクステンション
など
下半身を鍛える場合のチーティング法
活用できる種目
ほぼありません。
繰り返しますが、まだ初心者のうちはチーティング法を入れる必要はありません。
反動を使わずに基本フォームをゆっくりと行うことが最優先です。
基本ができた上で、目標の期限がもうすぐだったり、さらに追い込みをかけたい時などにチーティングを有効利用してください!
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