あなたは普段、1日に何時間くらい寝ていますか?
たっぷり寝て良い睡眠がとれた翌日は、体もすっきりして肌もツヤツヤになるのは経験したことがあるでしょう。
テレビ番組では寝ないとストレスがたまり、食事量が増えて太ってしまうという内容で紹介されていたりもします。
これは本当なのでしょうか。
そこで睡眠と体重の変化の関係について、アメリカの学術誌(米国臨床栄養学ジャーナル、Journal of Clinical Nutrition)での研究の原文からみてみます。
ダイエットと睡眠に関するアメリカでの研究内容
研究内容は、15人の健康で正常体重の男性を対象に、
① 2日間、正常な睡眠(22時45分~翌朝7時)をとった後、15時間の食事量と新陳代謝の変化を測定
② 2日間、制限された睡眠(深夜2時45分~翌朝7時)をとった後、同じく15時間の食事量と新陳代謝の変化を測定
この二つのパターンから睡眠時間の違いによる代謝量の差を調べました。
実験参加者がわずか15人というのが信頼性に欠けるかもしれませんが、それでも実験では合宿を行い、食事量まで監視してチェックしていることからある程度の信憑性もあるかと思います。
参考:原文資料内容
さて、この実験結果は一体どうなったでしょうか。
①の正常な睡眠に比べて、②の制限された睡眠は活動量と代謝量が5~20%まで初日から目立つほど減少していたようです。
しかしテレビの情報番組での話のように、睡眠をとらなかったことで食事の量が増加したり、食欲制御ホルモンであるグレリン、レプチン数値に意味のある変化は見られませんでした。
結局のところ、睡眠をあまりとれないとストレスでたくさん食べて太るのではなく、昼に消耗するはずのエネルギー量(基礎代謝量)が少なくてカロリーが消耗されず太る、という結論です。
理由や中身は違いますが結論だけで言えばテレビ番組と同じく、「寝ないと太る」と言って良いのでしょう。
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ダイエットで体脂肪を減らしたいならしっかり寝ること!
勘違いして、「寝なければ体を動かしている時間がもっと長くなるから痩せるだろう」と思い込む人もたまにいますが、実際はその反対です。
夜遅くまで起きているほどお腹もすいて食べなくていいおやつに手を出してしまうこともありますから。
僕の経験からでも、減量期間に入ってからは熟眠するほどよく痩せていきます。(Ryo)
いつも睡眠時間が足りなくて、顔が青白く手足が細い人は、脂肪が増えてお腹も出てくる可能性が高いです。
年齢が高いほど、このような傾向は強くなります。
なのでもしあなたが今、太っているなら睡眠時間はしっかりとれているのかをチェックすることが必要です。
もちろん太る理由の7~8割は太りやすいお菓子、チョコなどのデザート、アイスクリーム、ケーキ、お酒などのカロリーの過度摂取です。
(結局は食事の内容というよりはデザート、おやつなどの間食でカロリーを取りすぎてしまう場合が99%)
ですが食べ物や運動に次いで睡眠もとても大事なので、睡眠時間をダイエットにはもちろん、自分の健康のためにも気にして平均8時間は寝られるように環境を整えていきましょう。
たくさん寝て、日中は適度にトレーニングや運動で体を動かしていれば基礎代謝量も上がります。
ダイエットは特に基礎代謝量を上げることはとても重要です。
間接的ではありますが睡眠をサポートするZMAというサプリメントもあります。
筋トレをする人や体脂肪燃焼にも期待できるので、気になる人はお試しあれ。
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