ワイドスクワット(Wide Squat)とは、スクワットより足の幅を広げて(ワイドスタイルで)行うスクワットです。
通常のスクワットは肩幅程度に足を開いて行いますが、ワイドスクワットは肩幅の1.5倍程度に広げて行います。
足を大きく広げて行うことで内ももである内転筋を鍛えられる代表的なトレーニングです。他に内転筋を鍛えるトレーニングにはヒップアダクターがあります。
スクワットと同様にバーベル、ダンベル、ケトルベル、スミスマシン、エクササイズチューブ、ケーブルマシンなど様々な道具やマシンを使って行うことができます。
ワイドスクワットは内転筋の力を多く要するので普通のスクワットよりできる重量・回数が落ちます。
なぜかというと内転筋は普段の生活でほとんど使わない筋肉です。内転筋は足を横に広げて内側に内転させる動作で使う筋肉です。スポーツの中ではサッカーボールをパスする時ぐらいにしか使いません。
普段の生活の動きで足を横から内側に内転することはほとんどないので当然内転筋も弱いわけです。
使っていないのに内転筋が重要な理由は、骨盤から大腿骨に5つの筋肉で繋がっているため、足から体を支える力として重要な役割を持っています。内転筋が弱くなると骨盤のバランスが崩れて腰痛に繋がることもよくあります。
さらに外腿(外側の太もも)に比べてあまりにも内転筋が弱いと、普段の生活でも足が内側に寄りやすくなってしまうし、スクワットを行う際にもひざが内側に寄ってしまい、ひざを痛める原因にもなりかねません。
ワイドスクワットも自重スクワット同様に最初は道具を使わずに自分の体重のみ(自重)で筋力をつけて、それからダンベルを使ったゴブレットスクワットをワイドに(足幅を広く)して行う方法もあります。
ワイドスクワットのやり方を動画で確認
ワイドスクワットで鍛えられる部位
内転筋は太ももの内側にある「大腿内転筋」に分類される筋肉の総称で、恥骨筋、長内転筋、短内転筋、大内転筋、薄筋の5つの筋肉があります。短内転筋は長内転筋の中、深層に位置します。
格闘技で言うと、相手の腕などを両足で挟むときに使われる筋肉です。
●主動筋肉(メイン)…内転筋、大腿四頭筋、大臀筋
●補助筋肉(サブ)…ハムストリング
ワイドスクワットで効果を出すためのやり方とフォーム
足を肩幅より1.5倍ほど大きく広げて立ちます。
つま先は真っすぐではなく外側を向け、両手は頭の後ろに組むか胸の前で組んでおきます。
正面を向いたまま、息を吸いながら腰を下ろします。
ひざはつま先と同じ方向を向いておくようにがに股で行います。
お尻を斜め後ろに下ろすような感覚で、ひざがつま先よりも前に出ないように気をつけます。
できるだけ深く下ろしたら、息を吐きながら立ち上がります。
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ワイドスクワットのコツとポイント・呼吸の仕方
- しゃがむ動作をゆっくりして内転筋にしっかり集中しながら刺激を与えます。
- 呼吸は吐きながら立ち上がるか、上げきったところで吐いても構いません。
- 深く腰を下ろすほど内転筋と大臀筋に刺激が強く入ります。できる限界までしっかり下ろしましょう。
- 自重ワイドスクワットで物足りなくなったらダンベルを使ったワイドゴブレットスクワット、さらにダンベル12kg以上でも筋力がついて物足りなくなってきたらバーベルやスミスマシンで行った方が良いです。
息を吸いながら腰を下ろし、息を吐きながら立ち上がる
ワイドスクワットのやり方まとめ
①両足は肩幅の1.5倍にしてつま先を外側に向けます。
②息を吸いながらゆっくり腰を下ろします。
③息を吐きながら立ち上がります。
膝はつま先と同じ方向(外側)を向くようにして行います。
この動作を繰り返します。
ワイドスクワットのおすすめセッティングとセット回数
●負荷重量…自重(自分の体重のみ)で行います。
●回数…20回以上で1セット
できれば毎セット出来る回数(オールアウト)まで行うと筋肉への刺激を十分に与えることができます。
※オールアウト(限界回数) …余裕を残して終わりにせず、限界でもう上がらないというところまで。
●セット数とセット間のインターバル…4~5セット行い、各セット間のインターバル(休憩時間)は60秒
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ヒップアップに効果的な大臀筋を鍛える女性向け筋トレ種目一覧
ヒップスラスト系
・スミスマシンヒップスラスト(Smith Machine Hip Thrust)
・バーベルヒップスラスト(Barbell Hip Thrust)
・ダンベルヒップスラスト(Dumbbell Hip Thrust)
ヒップエクステンション系
・ケーブルヒップエクステンション(Cable Hip Extension)
・ケーブルプルスルー(Cable Pull Through)
・ケーブルドンキーキック(Cable Donkey Kick)
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